デザインの誤解 いま求められている「定番」をつくる仕組み (祥伝社新書)

  • 祥伝社 (2016年1月31日発売)
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物があふれている現代では
単純に必要な機能が備わっているものを作っても
売れなくなりました。

本当に欲しいと思ってもらえる
定番のような商品作りが必要です。

たとえば、清涼飲料水の定番と言えば
コカ・コーラのような。。。

本日ご紹介する本は、
定番商品を新たに作り出すために
必要な考え方を紹介した1冊。


ポイントは
「技術スペック以外のもの」

定番というのは「○○といえばこれ」と言えるもの。
そして、定番とは言い換えれば「長い流行」。

長い流行をつくるための3要素は
①イノベーション
②ありそうでなかったもの
③許容値が高いこと 

イノベーションは技術革新だけではなく、
いままでの生活を変えるような新たなアイデアまで含みます。

ありそうでなかったものというのは、
これまであったものの「組み合わせ」が大きなカギです。

許容値が高いというのは、
時代に合わせるための変化を受け入れても、
本質は変わらない強さがあるということ。


いいものをつくれば売れるとよく言われますが、
「いいものをつくる」の「いい」がさすものが
単純に技術スペックだけではなくなっています。

ぜひ、読んでみてください。

◆本から得た気づき◆
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生き残り続けるには、変化に対応出来るような完成度の高さが必要
安すぎる価格はその商品の本当の価値を伝えられない
モノにとって「らしさ」というのは重要な要素
時代に合わせて機能やサイズや素材を見極め更新することは長く定番であるための方法
「そもそも何?」という問いから始める
かつて企業は「人、商品、お金」、加えて今は「ブランド」が必要
デザインとは、この商品がどう見られたいかと言う意図を実現するための手段
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◆目次◆
第1章 「定番」が求められる時代(水野学)
第2章 世界を変えた定番商品(水野学)
第3章 定番の条件(水野学)
第4章 定番の「形」はどのようにして生まれるか(鈴木啓太)
第5章 定番をつくるためのプロダクト・マネジメント(米津雄介)
第6章 定番を生み出すデザインマネジメント(中川淳)
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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自己啓発
感想投稿日 : 2018年3月26日
読了日 : 2018年3月26日
本棚登録日 : 2018年3月26日

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