まとめる技術 (Forest2545Shinsyo 68)

著者 :
  • フォレスト出版 (2012年9月8日発売)
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感想 : 7
3

元、早稲田大ラグビー部監督である
中竹竜二さんは、
「世界一オーラのない監督」と言われながらも
全国2連覇を果たしています。


本日ご紹介する本は、

カリスマ的にメンバーを引っ張るのでは無く
独特のやり方で、2度の日本一に輝いた指導者の
組織作りの考え方を示した1冊。

ポイントは
「フォロワー」

組織にはリーダーとリーダー以外がいます。
リーダー以外をフォロワーと言います。

本書の特徴は、組織の成功に向けて、
リーダーシップと同じレベルで
フォロワーシップを重視しているところです。


「判断」

ラグビーでは、試合中に監督が
ベンチから選手に指示を出すことができません。

選手が自らその場に応じた判断と行動をとる必要があります。

そのためには、普段の練習中から、自分達だけで、課題を発見し、
修正していく能力を養っておかなければ、試合では勝てないといいます。


「失敗」

組織に長くいればいるほど、
リーダー的な仕事が増えてきます。

上にカバーできる人がいるフォロワーのうちに、
たくさんの失敗をした方が
組織にとっても本人にとっても都合がいいもの。

若い内は、失敗を恐れずチャレンジすることが
結果的に、みんなのためになると思いました。


「実行」

多くのフォロワーは「実行」だけが自分の責任だと思っているもの。

実際は仕事をするということは、
準備して、実行して、結果を改善することが必要です。

責任をもつというのは、
「準備」「実行」「改善」に対して責任をもつこと。

「準備」と「改善」がどれだけできたかが、
仕事にとって重要だと思いました。

ぜひ、読んでみてください。



◆本から得た気づき◆
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リーダーシップとフォロワーシップは同レベルで考えなければいけない=「リーダー」と「リーダー以外」
たとえそのスタイルが格好悪かったとしても、それを強烈にもつことが大切だ
リーダーにしかできないことをゼロにすことが、リーダーの最大の役割
ビジョンまでのストーリーの中に、「強み」の更なる強化を組みこむ
普段の練習中から、自分達だけで、課題を発見し、修正していく能力を養っておかなければ、試合では勝てない
フォロワーであるうちに、たくさんの失敗をした方が組織にとっても本人にとっても都合がいい
ビジネスマンとして仕事ができる=「きちんと+する」を継続すること
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◆目次◆
新書化にあたって
はじめに
第1章 組織論の見直し
第2章 リーダーのためのリーダーシップ論
第3章 スタイルの確立
第4章 リーダーのためのフォロワーシップ論
第5章 フォロワーシップの実践
第6章 フォロワーのためのフォロワーシップ論
第7章 フォロワーが考えるリーダーシップ論
おわりに
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◆マインドマップ◆
http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/cac8d3a88ed78ea5.png
 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: リーダーシップ
感想投稿日 : 2013年9月9日
読了日 : 2013年9月9日
本棚登録日 : 2013年9月9日

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