壜の中の手記 (角川文庫 カ 13-1)

  • KADOKAWA (2006年11月25日発売)
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本棚登録 : 283
感想 : 25
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いくつかの職を経て文筆生活に入り、
多岐に渡るジャンルで活躍したというイギリスの作家の短編集。
そんなバカな!
と、ツッコミたくなる、人を食った法螺話の数々といった趣だが、
情景をイメージすると背筋が寒くなるような巧さがある。
怪力男の純愛が切ない「豚の島の女王」は、
グロテスクだけどグッと胸が締め付けられるし、
「凍れる美女」は、ちょっと夢野久作っぽくもあり――と、
不気味にして魅惑的な世界。
でも、あまり湿っぽくなくサラッとしているのが、また不思議。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  英米語文学
感想投稿日 : 2012年9月19日
読了日 : 2012年9月19日
本棚登録日 : 2012年9月20日

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