吃音症を抱えたぼくは、世界を構成するたくさんの音の中に発するのが苦手な音がある。
ある日、学校の発表でうまく発することができないことを恐れて、身のすくむ思いをしてしまう。
そんな日の父親との帰り道、父親が寄せる「そんな日もあるさ」という励ましに始まる、自信欠如克服のための物語。
圧倒的な父性。
正直、「お前は川のように話すんだ」がどれだけ的を得た表現、発想転換となる言葉なのかぴんとこないところもあったのだが、父親が息子に寄り添う優しい雰囲気が溢れんばかりに伝わってくる。
また、見開き4ページ分に渡る、つきものが落ちた僕の姿を描く場面の神々しさは圧巻。
こんな風に共に困難を乗り越えていける父子関係を築いていきたいものだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2022年4月10日
- 読了日 : 2022年4月2日
- 本棚登録日 : 2022年4月10日
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