高野文子さんの漫画、初読み。
なんとも心地の良い語りの距離感とイラスト。
朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹といった日本を代表する偉大なる科学者達を”ともこ”と”きんこちゃん”の営む想像上の下宿に住まわせ、対話し、その名著達を紹介するという、漫画という形式にして極めて学術的試みの作品。
それぞれの学者達の理論を象徴するかのようなモチーフ選びとそれを表現するコマ割りが秀逸。
時間、空間を忘れ意識が引き込まれる。
章末の引用や著作のエッセンスの紹介文などは正直高尚すぎてよくわからないのだが、こういう熱い想いが未来を切り拓くのだなぁというところはいたく実感。
著作を読んでみようと思うにはまだハードルが高く感じるが、こういった紹介は見識をわずかばかりでも広げることができる意味でありがたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2023年10月14日
- 読了日 : 2023年10月10日
- 本棚登録日 : 2023年10月14日
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コメント 3件
☆ベルガモット☆さんのコメント
2023/10/22
fukayanegiさんのコメント
2023/10/22
☆ベルガモット☆さんのコメント
2023/10/22