ドミトリーともきんす

著者 :
  • 中央公論新社 (2014年9月24日発売)
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本棚登録 : 2041
感想 : 207
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高野文子さんの漫画、初読み。
なんとも心地の良い語りの距離感とイラスト。

朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹といった日本を代表する偉大なる科学者達を”ともこ”と”きんこちゃん”の営む想像上の下宿に住まわせ、対話し、その名著達を紹介するという、漫画という形式にして極めて学術的試みの作品。

それぞれの学者達の理論を象徴するかのようなモチーフ選びとそれを表現するコマ割りが秀逸。
時間、空間を忘れ意識が引き込まれる。

章末の引用や著作のエッセンスの紹介文などは正直高尚すぎてよくわからないのだが、こういう熱い想いが未来を切り拓くのだなぁというところはいたく実感。
著作を読んでみようと思うにはまだハードルが高く感じるが、こういった紹介は見識をわずかばかりでも広げることができる意味でありがたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マンガ
感想投稿日 : 2023年10月14日
読了日 : 2023年10月10日
本棚登録日 : 2023年10月14日

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コメント 3件

☆ベルガモット☆さんのコメント
2023/10/22

fukayanegiさん、こんにちは!

こちらの本、科学を身近に感じさせる凄い本ですよね!
理系はさっぱりだったので、学生時代に出会いたかったです。
fukayanegiさんは、理系も得意そうですね!
fukayanegiファミリーの反応はいかがだったでしょうか。

fukayanegiさんのコメント
2023/10/22

ベルガモットさん

こんばんは。
コメントありがとうございます!

この本はベルガモットさんのレビューを読んで、気になって自分の中の読みたいリストに入れていたものです。一年くらい寝かせてしまいましたけど、やっと読むことができました!

自分は数学とかパズルみたいなのは好きなのですが、この本の偉人達の活躍した自然科学みたいな分野はてんでダメです。
なので、正直あまり具体的な話は頭に入って来なかったのですが、それでも漫画の力で目から興味を向けさせてくれるのが凄いと思いました。

残念ながらこの本は個人的に楽しんだので、ファミリーはパパまたなんか珍しい大きさの本読んでるよくらいにしか思われてなかったと思いますw
今思えば、嫁さんにつられて子どもらも朝ドラたまに観てたので、牧野富太郎のところとかは振ってもよかったかもしれませんね〜。

☆ベルガモット☆さんのコメント
2023/10/22

fukayanegiさん、コメントのお返事ありがとうございます!
数学やパズルが好きというのも、賢いオーラ出てますなっ
漫画のチカラで興味を向かせる手法は確かに凄いですよね~
あ、牧野さんのところは朝ドラ夢中だったらもっと興味深く読めたかも。
ファミリーとパパの関係性がまた、いいですなあ♪(いつもおねだりして申し訳ありません)

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