元米国大統領顧問ユダヤ人、ゴルトベルクは晩年をドイツで過ごしていた。
老齢ながら老いさらばえることを厭い、かくしゃくとした生活を保っていたが、知人で地元の大物女性実業家ヴェーラの誕生日パーティーの前夜、何者かに銃で頭を打ちぬかれる。
大物が殺されたと色めき立つ中行われた検視により、ユダヤ人どころかナチス将校である入れ墨痕があることが明らかになる。
いったいゴルトベルクとは何者だったのか。
その後次々とヴェーラと繋がりのある人物達が殺されていくことに。
全く狙ったわけでなく、同じくドイツミステリの『誕生日パーティ』でクメール・ルージュの話を読んだばかりで、不思議な共時性を感じつつも、今度は本国でのホロコーストの話ですかと、ひとたび怖気づいたものの、こちらはきついのは事件の真相の場面くらい。
基本的には警察物のフー、ホワイ・ダニットで、そこまでダメージなく読了。
が、複雑な人物関係と、突如挟み込まれる意味深な場面、同じように聞こえる登場人物の名前で全然全体像が頭に入ってこない。。
シリーズものだというが、主人公ピアの主観によるミスリードも強引だし、次作は読もうかどうかどうしようかなという感じ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外ミステリ
- 感想投稿日 : 2021年9月26日
- 読了日 : 2021年9月8日
- 本棚登録日 : 2021年9月26日
みんなの感想をみる