子規365日 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2019年8月7日発売)
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いくたびも雪の深さを尋ねけり

寒椿力を入れて赤を咲く

蜜柑剝いて皮を投げ込む冬田かな

藤の花長うして雨ふらんとす

とんねるに水踏む音や五月闇

六月を奇麗な風の吹くことよ

舟一つ虹をくぐつて帰りけり

短夜(みじかよ)やほろほろもゆる馬の骨

田の中の墓原(はかはら)いくつ曼珠沙華

凩(こがらし)や燃えてころがる鉋屑

恋にうとき身は冬枯るる許(ばか)りなり


子規の歌とともに、夏井いつきさんによる鑑賞が加えられている。鑑賞といっても、同じ俳人としてのもので、読みやすい。

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ:  詩歌
感想投稿日 : 2020年10月30日
本棚登録日 : 2020年10月30日

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