人が神の祭りを行わなくなり神を信じなくなったために、力を失い記憶まで失いつつある神々の様々な「御用」を承る「御用人」となった良彦の奔走を描くシリーズ第四作にして初の長編。
日本書記の中のほんの少しの記述しかないという「神武東征」の際に制圧された《名草戸畔》(なぐさとべ)の伝説。
こういう、歴史に埋もれたドラマはたくさんあるんだろうなと思うとこの物語も興味深く読めた。
今作では《名草戸畔》と《天道根命》の物語にリンクするように、良彦の友人・小野達也の家族の物語も展開。
良彦が《御用人》になる前に意外な事実があった。
相変わらずモフモフ狐の神様《黄金》と良彦とのコンビは良い。
食べるの(特にスイーツ)大好き、肉球で『テシテシ』と良彦を叩くところも可愛い。
そこにイケメン《大国主命》にセレブ系美女の《須勢理毘売》(すせりびめ)夫婦の乱入もあって賑やか。
正式に《御用人》となった(状況は全く変わらず)良彦と《黄金》の旅のこれからがますます楽しみ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ドラマ ファンタジー
- 感想投稿日 : 2015年9月1日
- 読了日 : 2015年8月16日
- 本棚登録日 : 2015年9月1日
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