新型コロナウイルスの世界的流行の影響で注目されている一冊。出版は2014年で、そこから加筆して2018年に文庫化された。この本は医師が感染症のメカニズムを解説したり、社会学者がデータを分析する類の書籍ではない。環境ジャーナリストが地球環境史という大きなマクロ的な視点から、人類と対峙し続けてきた感染症の正体を究明しようとする画期的なもの。著者自身も世界各地で様々な感染症に罹患した経験があるというツワモノ。動物由来のウイルス変異、劣悪な衛星環境による免疫力低下、性行為による感染など、先人の知見から学べる良書。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
KADOKAWA
- 感想投稿日 : 2023年2月13日
- 読了日 : 2023年2月13日
- 本棚登録日 : 2020年4月10日
みんなの感想をみる