ミレニアム1巻とは少し異なる面白さである。1巻では、読んでいる期間中、他のことが考えられなくなるほど夢中になり、一行でも読み進めたくて仕方がなかった。だが、2巻はややスローテンポで始まり、睡眠時間を削ることなく読めた。もちろん面白いことに違いはないが、今回は登場人物それぞれに、ゆっくりとスポットライトが当てられている印象を受ける。リスベットは正体不明でミステリアスだからこそ魅力的だったのだが、人間味のある面を見せてきており、徐々にそのヴェールが剥がされてゆく。個人的にはずっと正体不明のままでもよかったのだが… 一番笑ったのは、アルマンスキーとミミに「ブラジャーに何か詰めてる」と言われるシーン。アルマンスキーは実際に発言しておらず、心の中で思っただけだが、ちょっと失礼だろう。声を出して笑ってしまった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
早川書房
- 感想投稿日 : 2018年12月28日
- 読了日 : 2018年12月28日
- 本棚登録日 : 2018年12月15日
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