人生を面白くする 本物の教養 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎 (2015年9月30日発売)
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本棚登録 : 4499
感想 : 460
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面白かった。本書はライフネット生命保険株式会社の代表取締役兼CEOの出口治明さんにより書かれている。三重生まれで京都大学法学部卒、ロンドンで働いた経験があるという。やはり外国に居住して揉まれた人は一味違う。書評を書き始めた出口氏は、なんと私の大好きな成毛眞氏よりお声掛けがあったという。類は友を呼ぶというが、2人はうまく気が合いそうだ。出口氏は本書中数字をよく引用し、分かりやすく話を進めてくれる。ただ、あまり一般的ではない比喩を用いることが多々ある。しかしこれも勉強になった。

以下、本書よりお気に入りの言葉たちを引用。
「修飾語を取り除いて考える。国語ではなく算数で考える。」

「今更遅いはサボるための言い訳、今の自分が一番若いのだから、今夜すぐに挑戦すればいい。」

キケロ「自分が生まれる前のことについて無知でいることは、ずっと子どものままでいることだ。」

「北欧では選挙について、以下のように教える。「もし、あなたが有力候補を支持するのであれば、三つの方法がある。すなわち、有力候補の名前を書いて投票するか、白紙で投票するか、棄権するかのどれかである。逆に有力候補を支持しないのであれば、あなたには一つの方法しかない。すなわち投票に行って別の候補者の名前を書くしかない。」

「時事問題は、本音は何か、動機は何かで読み解ける。動機あるいは結果的に得をするのは誰かを常に考えるクセをつけることが大切。もう一つは、本音のところでどういう動機なのかという見方をすれば、読み間違えることが少なくなる。」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 幻冬舎
感想投稿日 : 2018年5月26日
読了日 : 2016年7月23日
本棚登録日 : 2016年6月26日

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