戦前日本における安全保障政策の変容を、当時の指導者の考え方に焦点を当てて分析している。
ケースとして、山県有朋、原敬、浜口雄幸、永田鉄山、を扱っている。
①山県有朋:パワーポリティクスの考えに基づく、国益の追及。中国を間接的にも影響力を及ぼそうとする。
②原敬:英米との共同歩調を取る。軍隊を用いた侵略的行動ではなく、経済権益・通商圏の拡大を目指す。山県のあり方では総力戦体制を戦えないとする=平和的交易型産業国家
③浜口雄幸:原敬の考えを踏襲し、さらに拡大させる。国際連盟を実行力ある平和維持組織として、活用し尊重する。そのために多国間条約に基づく平和尊重。枢密院を形骸化させ、軍隊を支配下におく。
④永田鉄山:パワーポリティクスの信奉者。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本史
- 感想投稿日 : 2014年9月7日
- 読了日 : 2014年9月7日
- 本棚登録日 : 2014年9月7日
みんなの感想をみる