日本銀行 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房 (2013年7月10日発売)
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感想 : 25
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<内容>
なぜ中央銀行に注目が集まるのか
→財政制約を抱える中で「無尽蔵」にお金をする事が可能だから。
*各国の中央銀行の位置づけ、政策目標
各国のトラウマが関わっている(ドイツ:ハイパーインフレ、アメリカ=大恐慌、日本=恐慌)

・日本…バブル経済期の成長を前提として、経済政策を考えているためデフレ期にも比較的健闘しているにもかかわらずそう認識されていない。

*速見総裁によるゼロ金利解除←日銀の独立性という観点から時期尚早の政策変更を実施。

<コメント>
・筆者は吉川洋と同様の発想:日本経済の成長のためにはイノベーションが不可欠→実質賃金の引き下げがデフレの要因
というもので、この点は同感。
・アベノミクスは見かけ上、成功しているように思われている(なんら裏付けはないが)、中長期的なリスクについては十分検討するべき

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済学・経営学・経済事情
感想投稿日 : 2014年12月16日
読了日 : 2014年12月16日
本棚登録日 : 2014年11月23日

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