資本主義は嫌いですか: それでもマネーは世界を動かす

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2008年9月1日発売)
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筆者がどの立場に所属するかは明快でないか、先行研究の議論を鮮やかにまとめ経済学の潮流をわかりやすく説明。

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①現在の国際経済はインバランス
・経常収支赤字を前提とした覇権国アメリカの消費に依存して資本輸出をおこなう日本、東南アジア(過剰貯蓄→資本輸出)
→これの唯一の解決策:成長を止める(ほんとに可能かは別として)
②金融緩和推進派→リスクを分散することで金融の安定性を担保、経済成長を促す
←サブプライムローンで見事に粉砕される
③金融緩和推進に懐疑派→リスクは分散されたが、かえって金融ショックが起きたときにそのショックが巨大なものとなり金融システムそのものを脅かすのでは?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済学・経営学・経済事情
感想投稿日 : 2018年12月22日
読了日 : 2018年12月22日
本棚登録日 : 2018年12月22日

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