自分を含め、セックスを後ろめたいことだと思っている日本人は少なくないだろう。性教育の場では、「セックスは大人になったら当然する事だが、性病などのリスクが伴う怖いものです。気をつけましょう」と教えられる。確かにリスク面の教育は絶対に必要だ。しかし実際にセックスをする時にどうすべきかということは教育の場では教えてくれない。その結果、実践的な方法は、全てアダルトビデオ等から学ぶことになってしまう。アダム徳永さんの言う通り、アダルトビデオの内容のほとんどは、観た人に官能を楽しませる為のプロの交わり方であり、素人同士での行為で真似すべきものではない。子供に実践的なことを教えるのはどうかと思うが、大人になって実際にパートナーができた人に向けて優しく、愛情溢れるセックスの方法を学ぶ機会が当然のようにある社会になっても良いと思った。逆に今現在、相当の熟練者を除いて、セックスを完全に不満なく行えている社会人が何%いるだろうか。その大小はあれ、乱暴にされて傷つく女性、女性を満足させられずに悩む男性がほとんどなのではないか。この本の内容が全てでは無いと思うが、極度に恥ずかしいことと思わず、正しい知識を持ってお互いに相手のことを思いやるセックスを心がけることはとても大切なことだと思った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年12月28日
- 読了日 : 2022年12月28日
- 本棚登録日 : 2022年12月14日
みんなの感想をみる