雨に降り籠められたような、泣きたいほどの状況にいる男たちを描いた短編集。
5話からなり、脇役だった人物が次話の主人公として登場するというリレー形式をとっている。
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不運としか思えないような理不尽に見舞われた。当人たちはそう思うでしょう。
けど違う。その窮状は自ら招き寄せたものなのです。
男たちは皆、身勝手でした。人、特に大切にすべき人に対する思いやりに欠けていました。
ひとりよがり、意固地、独善的。凝り固まった男たち。
けれど突然の雨で心がリセットされて見た景色はなかなか悪くないことに気づく男たち。
少し心にゆとりを持って物事に向き合ってみれば、見えるものが違ってくる。
とてもいいメッセージでした。
第5話のラスト。温かい気持ちで読了させてもらいました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ヒューマンドラマ
- 感想投稿日 : 2022年12月12日
- 読了日 : 2022年12月11日
- 本棚登録日 : 2022年12月11日
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