小さなチーム、大きな仕事――働き方の新スタンダード (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

  • 早川書房 (2016年12月8日発売)
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感想
本書では、小さい組織で経営することのメリットが述べられており、自身が抱いていた企業の規模感=製品の質の高さor待遇の良さという図式が覆された。私自身、大きめな中小企業に勤めているのだが、普段感じていた無駄な仕事の多さやルールの多さ、仕事の品質の平凡さ(だが知名度により買い手がつく)が、組織の無駄な規模の大きさより生じていたことだと気付かされ良い学びとなった。
[薦める人]
これから会社経営をしようとしている人にとって、本書は必読書と言っていい。ほとんどの人が抱いている「基本の会社経方法」のままだと、失敗する可能性が高そうだが、本書を読んだ今だと少しばかり上手く行きそうな気がするからである。逆に、組織の下っ端にいる人間が読むと、普段の仕事の効率の悪さに気付かされ、苛立ちを感じることが増えるかもしれない、、、
[印象に残った言葉]
「規模が大きい、会議の数が多い組織は、無駄な仕事を作ろうとする」←確かに細かく定められた役職名の人間は、できる仕事の幅が狭いだけでなく、暇なので仕事を増やし、やってる感をだしているのを感じた経験があった。
「計画は思い通りに行かない。その場その場で舵を切れる方が良いものを生み出せる」←いい仕事ができる人は計画を立てれる人だと思っていたが、計画に縛られるとよりいいものを作れる可能性を潰すという意味であるこの文から、計画への過度な信仰はやめようと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年5月28日
読了日 : 2023年5月28日
本棚登録日 : 2023年5月19日

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