黒田さんは、私にとってはNHKのロシア語講座の先生。
その黒田先生の、大学1年向けの言語学概論といったら、きっとこんな感じなのかなあ、と思いながら読む。
前期分の授業という感じかしらね。
だって、こんな風なんだから。
第一章。
一般人の「言語学」に対する思い込みに反論する。
第二章。
言語とは何か。
第三章。
音声学。
第四章。
文法論と意味論。
第五章。
言語のバラエティ。比較言語学、方言。
語り口は平易。
比較言語学と対照言語学の違いなんて、一言である。
おお、初めて知った!と思ったら、よく考えたら、私も大学生の頃、日本語教育の検定をとったときに、たしかやったな、と後になって思い出した。
いや、そんな自分のぐだぐだっぷりはよいとして、本当に分かりやすい。
名講義と言っていい。
それから、本書の魅力は、やはりいろいろな言語の事例が出てくることだろうか。
「言葉好き」の黒田先生の面目躍如たるところ。
もっとも、この先生、試験は厳しいのかもしれないな。
この本を読んでいるだけなら、安全だけどね。
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- 感想投稿日 : 2022年6月18日
- 読了日 : 2022年6月17日
- 本棚登録日 : 2022年6月18日
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