一冊で盛りだくさんの内容。ピアノの機構の発達から、ピアノ教則の整備、ピアノ教師たちの境遇、ピアノを求めた人々とその享受ぶり、女性とピアノの関係などなど。
資本主義的な精神構造と、毎日こつこつと練習しなければならないピアノとの親和性の高さは、この本を読む前から思い当たるところがあったが・・・。
最終章で駆け足で叙述された日本のピアノ製造史も興味深い。日本のメーカーが世界のトップブランドに成長したなら、たしかに今後、他の国がその座を奪うこともありうるわけだ。
ピアノの歴史は、もちろんまだまだ終わらない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年10月18日
- 読了日 : 2011年10月18日
- 本棚登録日 : 2011年10月1日
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