明治から昭和(戦後含む)の文豪たちの作品に見られる語彙を取り上げ、解説した本。
一章に一語が取り上げられ、短くまとめられている。
的皪、生中、糖衣、耄碌、薫風、岨、徒花…。
自分にとって、ここで初めて見た語彙は「秀雅」。
目次を見ると、「生中」「岨」「徒花」など、一応和語もあるけれど、なぜかすべて漢字表記されている。
そして、本文も基本的には解字が中心。
どういうことだろう?と思ったら、それは著者の山口さんが中国学の専門家だから。
最近「チコちゃんに叱られる」にも登場する人。
私もずっと前に『んー日本語最後の謎に挑む』を読んだ。
勝手に日本語学者だと思い込んでいたけれど、それなら納得だ。
お人柄か、温雅な文章。
思いのほか、読んでほっとする本だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年1月23日
- 読了日 : 2022年1月22日
- 本棚登録日 : 2022年1月23日
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