主人公が呉出身というだけで手にした作品。
クズのような男が、東京、新潟、富山と渡り歩きながら、余所者として生きていく。彼はクズなんだけど、「考えるクズ」だ。だから、不思議と憎めない。
だけど余所者はどこに行っても余所者だった。
逃げるように故郷の呉に帰っても、唯一の拠り所であった弟が亡くなっていたことで、余所者であることから抜け出せなくなった哀しさ…
不思議な読後感だった。
読書状況:読み終わった
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本
- 感想投稿日 : 2017年2月21日
- 読了日 : 2017年2月20日
- 本棚登録日 : 2017年2月21日
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