冒頭からグロテスクな死体で始まる。中山七里さんの作品ではお馴染みすぎて、慣れて来た自分が怖くなる。猟奇的な殺人が、脳死移植を巡る社会派的な様相を帯びる。
ドナーとなった息子の死を受け入れず、異常な言動を起こす母親が犯人か、とも思わせる記述も良く良く考えると医療関係者では無いことから、対象から外れる。
二転三転し、犯人を捕まえてみれば・・?
根本的な原因に違和感があり、最後のお得意のドンデン返し。
犬養刑事は他の作品でも良く出てくるが、これが最初の登場のよう。埼玉県警の古手川刑事も光崎教授との絡みで良く出てくるので、馴染みのコンビだった。今回は古手川刑事の上司の渡瀬刑事の鋭い洞察場面が無く、ちょっと寂しい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
推理小説
- 感想投稿日 : 2023年7月17日
- 読了日 : 2023年7月17日
- 本棚登録日 : 2023年7月17日
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