ミカエルの鼓動

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  • 文藝春秋 (2021年10月7日発売)
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感想 : 287
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プロローグに書かれた人は誰だろう、いつこの話題が出るだろうと構えて読んだが、エピローグまで引っ張られるとは。それと、西條医師や院長などの出てくる人達の上昇志向が強すぎて、前半は暗い気持ちで読まされた。真木も秘密が多いし、仕事場の雰囲気も悪い。
少年の心臓手術で、この少年を救おうと西條が考え始めた頃から面白くなってきた。何としても救おうと真木にオペのバックアップを頼み、予想通りミカエルが暴走する。緊迫の場面が生々しい。
失敗を隠そうとする医療関係者達。それを告発すべく立ち上がった西條。弱者である患者及び家族を救えるのは、やはり当事者や倫理観を持った専門家だと強く思わされた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 推理小説
感想投稿日 : 2024年4月22日
読了日 : 2024年4月22日
本棚登録日 : 2024年4月22日

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