家族の関係が希薄すぎるような気もするが、これが普通の家族なのだろうか?
親や祖父母の過去も、今の状態にも無関心なような。どこに進学しようが、誰と結婚しようが、それが失敗して家に戻っても知らないふり。その原点が満洲で結婚した祖父母の経験が大きい。祖父の死亡で、祖母を孫と叔父が満洲まで連れて行くことで当時の状況が徐々に明らかになる。
題名のツリーハウスは庭の秘密基地でもあるが、強固な地面から細い幹で結ばれた不安定な生活を表しているようだ。
昭和の大事件と並行して書かれているので、世相も含めて懐かしく感じられた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年9月10日
- 読了日 : 2021年9月10日
- 本棚登録日 : 2021年9月10日
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