初期の頃の作品。ホラーミステリーらしいが、あまり怖く・グロいシーンは少なく、漫才のような笑える箇所も多い。
プー太郎の主人公の瑞希26才とTV局の敏腕プロデューサーである叔母38才の織江。織江から超能力者が行方不明者を捜索するという番組の通訳者として瑞希が依頼を受ける。小さい頃、透視らしきものでトラウマになっている瑞希は胡散臭さを感じながら、金の為に引き受ける。
ブラジル人の超能力者エステーラに対して、心の中では悪態を吐きながら、通訳する瑞希。
早速死体を見つけるが、本筋とは別に中国からの密航兄妹と一般家庭の話しが脈絡無く並行する。
密航の内容が壮絶だし、事故で亡くなったり、殺人者に狙われたり、展開が目まぐるしい。
同時並行しているのに、時間経過が不調和であり、最後に一本となる。
超能力者のエステーラの透視が悉く当たるのに、信用しない瑞希、それを最後まで撮り続けるTVマンの織江。生放送で進行するシーンが生々しい。昔の似たような番組を食い入るように観ていた事が懐かしい。
最後の章での種明かしが腑に落ちたような、落ちないような・・。 殺人者を倒したのは誰?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
推理小説
- 感想投稿日 : 2023年9月10日
- 読了日 : 2023年9月10日
- 本棚登録日 : 2023年9月10日
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