ダチョウのパラドックス 災害リスクの心理学

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  • 丸善出版 (2018年8月28日発売)
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感想 : 6
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実例が豊富なので実例だけを読むだけでも面白い。日本の東日本大震災で昔の津波でここより下には住むなという石碑があったのに、100年後にその下に湾や住居を建てて被害にあったという話が掲載されている。
 またアメリカのいくつかのハリケーンについての様々な実例が挙げられている。9.11のタワーの倒壊でもすでにテロにあっており、10年間の間にテロが指摘されていたのにも関わらず、タワーを購入しさらに保険会社も安易な保険契約を結んだということはあまり日本のニュースでは指摘されていない。
 対策も政策もいろいろと書かれている。ただし、学生がこれを真似てリスクの調査を行なおうとすることは、大規模な自然災害が多いので難しく、プロジェクトレベルの調査であろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理学
感想投稿日 : 2022年2月6日
読了日 : 2022年2月6日
本棚登録日 : 2022年2月6日

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