プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか?――その投資法と思想の本質

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  • ダイヤモンド社 (2017年9月14日発売)
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中身は、元野村証券の富裕層営業で現在はFINTECHベンチャーであるZUU社長の著者の勧める投資スタンス。ハーバード大学が分散型ポートフォリオ(株・債権・オルタナティブ)で過去20年に平均10.4%の利回りというのが知らなかった投資方法のため、★4つ。16年の同大学の投資内容をみると、オルタナティブに6割近く投資している。オルタナティブとは金融資産での投資(プライベートの貸出、ヘッジファンド)と実物資産(不動産・原油・金・穀物・天然資源)。今の時代は、株債権以外の商品にも投資しないと安定運用は望めない。素人がオルタナティブに投資する方法もETFや投資信託の充実で可能になってきている。例えば・・・・という富裕層ではない人にも役に立つ内容。
覚書
・SMA(Separately Managed Account)が真のラップ口座
・COCO債(contingent Convertible Bonds)金融機関の転換社債?
 日興のグローバルCOCO債ファンド、グローバルハイブリッドプレミア、SBIのピム子世界金融ハイブリッド証券戦略ファンド 等
・ロング・ショート戦略(半分値上がりしそうなもの買い、半分値下がりしそうなものを空売り) 投資信託 スパークス日本株ロングショートプラス、日興上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ポラリティ(βヘッジ)
・マネージドフューチャーズ戦略:順張りの先物取引
・未公開株(PE)に連動:EFF iシェアーズ上場プライベートエクイティUCI, 投資信託 日興グローイングベンチャーファンド

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス・ルポ
感想投稿日 : 2018年7月14日
読了日 : 2018年7月14日
本棚登録日 : 2018年7月14日

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