ファイナンス理論全史――儲けの法則と相場の本質

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  • ダイヤモンド社 (2017年12月13日発売)
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感想 : 3
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100年分の投資理論の体系的・歴史的な解説と、金融市場では理論通りいかない事例を見ていく流れになっています。
おもにファイナンス理論の流れをわかりやすく解説していて、最後の章ではAI運用に関しても記載されています。
歴史を解説していますので、シャープ、ファーマ、ソロス、バフェット、カーネマンといった有名人も多く登場しています。
特に印象に残ったのは価格の動きの正規分布図ですね。S&P500の67年に渡る月間の暴落率の頻度分布を見ますと、理論上の正規分布よりも大きな上昇や下落する確率は若干高くなっているんですね。
基本的には正規分布ですが、極端な上昇と極端な下落の確率は正規分布よりも若干高いということですから、先進国株式中心にインデックスファンドで投資をしていたとしても、想定外の極端な下落は起こりうるということを意識しておきたいですね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 投資
感想投稿日 : 2021年5月9日
読了日 : 2018年3月9日
本棚登録日 : 2021年5月9日

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