人生の節目で読んでほしい短歌 (NHK出版新書)

著者 :
  • NHK出版 (2015年3月6日発売)
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本棚登録 : 137
感想 : 10
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先行著作の『近代秀歌』『現代秀歌』も『恋』『旅』『病・死』等の章に分けて書かれていたので、「この本も同じようなものかな」と思って読み始めただが、内容は大きく違っていた。
前著より現代短歌が多く取り上げられている。そして、『介護』『ペットロス』『定年』『求職』など、取り上げられる短歌も身近になっている。本当に忙しい中、著者はどれほど短歌を読んでいるのか、驚いてしまう。

単に秀歌を取り上げて鑑賞するだけでなく、解説を通して現代社会の問題も語られている。

著者本人は「本書はあくまでアンソロジーの域を出るものではない」と述べているが、とんでもない。
これは単なるアンソロジーをこえて、社会への警鐘も含む肉厚の歌論だと感じた。

しかし、文章はとっても分りやすく、短歌を読んでみたいという人にもうってつけの好著だと思う

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年4月21日
読了日 : 2015年4月19日
本棚登録日 : 2015年3月20日

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