嬉遊曲、鳴りやまず: 斎藤秀雄の生涯 (新潮文庫 な 45-1)

著者 :
  • 新潮社 (2002年8月1日発売)
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感想 : 10
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斎藤秀雄氏は、桐朋音楽大学の礎を創った人で、小澤征爾の恩師でもある。
他の方も述べているが、宮澤賢治の「セロ弾きのゴーシュ」の厳しい「楽長さん」のモデルとも言われている。

がんで亡くなる数ヶ月前
チャイコフスキー「弦楽セレナーデ」の演奏の記述。

自分は、涙無しには読むことができない。

癇癪持ちで、周囲との軋轢を繰り返す面もあった。
今では通用しない指導であることはわかる。
しかし、氏の音楽にかける情熱、そして教え子たちがそれに応える姿は、きっと読み手に何か熱いものを残すであろう。

是非、手にとって読んでほしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 音楽
感想投稿日 : 2020年3月28日
読了日 : -
本棚登録日 : 2020年3月28日

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