月 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2021年2月25日発売)
3.25
  • (7)
  • (3)
  • (15)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 368
感想 : 25
4

相模原障害施設やまゆり園で起こった障害者殺傷事件をモデルとした物語。
身動きも出来ない「きーちゃん」は思う事だけは出来る。
そのきーちゃんの別人格「あかぎあかえ」や犯人の「さとちゃん」の思いで構成されていく。
非常に読みにくいが、その読みにくい文章で障害者の思い、障害者に対する思いを表現しているのだろう。
最後の数ページはさとちゃんが事件を起こしている時の思い。
「こころ」があるか無いかで殺すか殺さないか決めていく。実際の犯人は話せるか話せないかで決めていったらしい。
自分や家族が重い障害を抱えてない事に安堵する自分を見つめ直す作品でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年11月7日
読了日 : 2023年11月7日
本棚登録日 : 2023年11月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする