まず本書の魅力として本文内に1:1といった章と節の表記はなく、旧約聖書の内容をあたかも現代小説を読んでるかの如く簡単に読み進めてしまえるほどの優しい文体に仕上がっているところです。
また原則的には1ページでストーリーに区切りができており文章が次のページに飛ぶということがないので、例えば少し時間が空いたときや毎日寝る前に文字通り1ページだけ読むということも可能となっています。
さらに構造としては見開き片方に文章もう片方にドレの壮麗な挿画という形が一貫されており、その1ページの内容を瞬間的に具体的なイメージ(あくまでドレの世界観ではありますが)を持って読み進められるという点が素晴らしいです。
上記の理由により本書自体は400ページを超える厚めのイメージを受けますが、実際に文字を追うのは約200ページ分となりますので、見た目の印象ほど時間もかからず気軽に旧約聖書の内容を楽しむことができる一冊となっています。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年6月13日
- 読了日 : 2017年6月13日
- 本棚登録日 : 2017年6月13日
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