櫛木理宇さんは2冊目。以前「世界が赫に染まる日に」を読んだことがあったが同著とは気付かなかった。
この本は友人からの勧めで読んだわけだが、なかなか私のことを分かってらっしゃる。
まず面白かった。貧困層が集まる怪しげなシェアハウス、しかもドミトリーに住む家出少女の綾希。そこで出会った同世代の眞実。2人には友情が芽生えるのだが、人との出会いや性格の違いもありそのゴールはどんどん離れていく。1つ違えばこんなにも…とその対比が面白い。そしてこの物語のピーク、リンチの描写が素晴らしく残酷で巧い。救いは眞実の指のリング。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
櫛木理宇
- 感想投稿日 : 2020年9月9日
- 読了日 : 2020年9月9日
- 本棚登録日 : 2020年9月9日
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