少女葬 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2019年4月26日発売)
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本棚登録 : 1029
感想 : 76
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櫛木理宇さんは2冊目。以前「世界が赫に染まる日に」を読んだことがあったが同著とは気付かなかった。

この本は友人からの勧めで読んだわけだが、なかなか私のことを分かってらっしゃる。

まず面白かった。貧困層が集まる怪しげなシェアハウス、しかもドミトリーに住む家出少女の綾希。そこで出会った同世代の眞実。2人には友情が芽生えるのだが、人との出会いや性格の違いもありそのゴールはどんどん離れていく。1つ違えばこんなにも…とその対比が面白い。そしてこの物語のピーク、リンチの描写が素晴らしく残酷で巧い。救いは眞実の指のリング。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 櫛木理宇
感想投稿日 : 2020年9月9日
読了日 : 2020年9月9日
本棚登録日 : 2020年9月9日

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