近代以前のヨーロッパにおいて、どのような「遊び」が行われていたかを明らかにすることで、「遊び」という語が持つ意味を明らかにしたもの。
「近代スポーツ」概念は、19世紀イギリスにおいて誕生したものであるが、それ以前の「スポーツ」には「娯楽・遊び」という意味も含まれ、その語が指し示すものにはチェスやトランプから、ボールを使ったクロス競技やポーム競技も含まれていた。本書ではそれら、ヨーロッパで行われていた「遊び」の多くの事例が示される。後半では改めて「遊び」の概念が検討されており、「近代スポーツ」概念の相対化を行っている。
また、解説はスポーツ人類学者の寒川恒夫が行っており、そこでは日本における「遊び」が紹介されており、解説ながら読みごたえあるものとなっている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
スポーツ史
- 感想投稿日 : 2014年4月24日
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- 本棚登録日 : 2014年2月24日
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