失われし食と日本人の尊厳 (ごはんとおかずのルネサンスプロジェクト)

著者 :
  • イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ企画 (2009年12月25日発売)
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感想 : 5

マクロビ、玄米粗食、ビーガン、食に関するいろいろな理論が錯綜して何を食べるのか、ヒントを求めて読んだ本。近代和食のあく抜きや、下ゆでをばっさり切り捨てる著者弓田氏の考えは料理の新しい捉え方だと感じた。時代が変われば、それぞれに野菜や肉魚、米などの素材そのものの味や栄養素も変わっていくし、それに合った料理法があると思う。

実感として共感できる記述も多かった。

人間が満腹感を感じるには、たんぱく質、脂質、ビタミンやミネラル、海塩の四つの要素が必要ということ。

料理法にも流行りやマスコミの煽りや権威が影響していること。

しかし、電子レンジや冷凍が栄養素を壊してしまうなどの科学的なことは私には判断し難いことである。確かに直感として電子レンジが私は好きとは言えない。時と場合に合わせて、簡単便利な食事も、上品な和食も、外国のパワー溢れる食も、いりこ出汁の味噌汁も楽しんでいきたい。


スーパーにもう少し、創作意欲が沸き起こる安くて新鮮な食材が増えればいいのに。砂糖を使わないおかず作りもやってみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年4月25日
読了日 : 2015年4月25日
本棚登録日 : 2015年4月25日

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