博覧強記の評論家である著者が、中学生のころから延々と作り続けてきたという「語彙ノート」。そこにメモしてきた「上級語彙」約1万語から、500語を厳選して紹介した本だ。長年の趣味が結実した「実用書」である。
「上級語彙」とは、「高級語彙」(学術用語、専門語)と日常語の中間あたりに位置する、やや難しい言葉や表現を指す。
私は図書館で借りて途中まで読み、「これは手元に置いて何度も読み直したい」と思い、あえて紙書籍を購入した。ライターがボキャブラリーを増やすためにも役立つ本だ。
取り上げられた「上級語彙」には、私が知らなかった言葉もけっこう多い。また、知っていても意味を微妙に取り違えていたものも少なくなかった。勉強になる。
辞書のような無味乾燥な内容ではない。読み物として楽しめるような工夫が随所に凝らされているのだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
知的生産の技術
- 感想投稿日 : 2023年2月1日
- 読了日 : 2023年2月1日
- 本棚登録日 : 2023年2月1日
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