ビームコミックス激安セールで買ったもの。初読。折口信夫の同名小説のコミカライズ。
近藤さんの一連の日本文学コミカライズの中で、最も地味な印象(逆に、最も派手で一般受けしそうなのは『五色の舟』)
そもそも、一連のコミカライズの中で、本作は立ち位置がやや特殊だ。
近藤さんが40年来愛してやまない原作を、一人でも多くに読んでほしくて、「鑑賞の手引き」としてコミカライズしたものなのだ。
だから、受けを狙った大胆なアレンジなどはなく、地味で静謐な印象になるのも当然だろう。
とはいえ、つまらないというわけではない。マンガとしては地味だが、それでも面白く味わい深い。ある意味、「究極のお姫様」物語という感じ。
ちなみに、折口信夫の原作は青空文庫で読める。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
マンガ/か行の作者
- 感想投稿日 : 2022年4月3日
- 読了日 : 2022年4月3日
- 本棚登録日 : 2022年4月3日
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