裕福な医者が、学会などで家族と離れたときに起こる、子供の誘拐事件。その手口は従来とは違った手法で、犯人は過去に四度の成功をしてきた。そして、五度目の誘拐を行ったとき、それはいつもと違った動機が混じったためか、それとも完全犯罪はありえないという証明なのか、医者である夫、妻、誘拐された子供、過去の事件の当事者などがそれぞれ動き出した結果、新たな様相を見せ始める誘拐事件。
妻と子供を持つ身として、考えさせられる一方、物語のおもしろさ-犯人や被害者の心理描写-に引き寄せられた作品。久しぶりに通勤電車の細切れ時間だけでなく、家に帰ってからも読み続けて読了したくなる作品でした
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2012年8月10日
- 読了日 : 2012年8月8日
- 本棚登録日 : 2011年7月2日
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