店舗が身近にないこともあって、ケーズデンキには印象がなく、「頑張らない経営」などの独自の経営スタイルにも全く知識が無かった。
本書は創業者の薫氏の評伝だが、個人経営から一部上場の大企業にまで成長させた2代目社長の修一氏の経営者物語でもある。
会社は誰のものか。何度も問われてきたテーマだが、ややもすると言葉だけ、頭だけの議論になりがち。しかし世の風潮に流されず、創業以来、従業員、取引先あっての会社を公然と表明し、かつ実践し、その上で業績を進展させた会社があることを驚きをもって読んだ。
電機業界の著作が多い作者らしい、家電量販店の盛衰を描いた部分も良かった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年5月12日
- 読了日 : 2023年5月12日
- 本棚登録日 : 2023年5月12日
みんなの感想をみる