民主国家とは本来合理的に両立し得ない筈の君主制。それでも、日本をはじめ君主制を採用している国は43カ国にのぼるという。
君主制がどのようにしてその国で必要な制度とされ、溶け込んできたのか。置かれた条件は国によりけりではあるが、任期のある政治家ではなし得ない長期的な視点、真に国家と国民を思う道徳観、国民統合としての振る舞いが相まったものなのだろう。
それを思えば日本に皇室があることがありがたく思えるが、皇位承継ルールを子細に眺めると前途洋々とはとてもいえない。
海外では君主制のあり方には不断の見直しがなされているという。それでも、それらは何らかの示唆にはなっても、日本の範にはならない。私たち自身が考えて決めていかなければならないことだと感じた。
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- 感想投稿日 : 2020年9月11日
- 読了日 : 2020年9月11日
- 本棚登録日 : 2020年9月11日
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