本書は西浦教授の目から見た、概ね2020年夏場くらいまでの新型コロナ対策の現場を聞き語りで記したもの。
どんなときもパッションを持った人が組織・プロジェクトにいなければ、意味あることをなすことは難しい。新型コロナという未曾有の危機に西浦教授のような方が出る杭となることに躊躇せずに発信し続けたこと、行き過ぎもあり、誤解を生むこともあったろうが、それでも立ち止まらずに前進し続けたことで、我々は多くを知り、筋のある理屈を持った対応をとることができたのだ
理論的な推論をどのように一般社会に落とし込むのか、科学的なコミュニケーションはどのようにあるべきなのか。政治と科学の問題なども多くのことを教えられた。
また我々の見えないところで半ばボランティアのような立場で未知の感染症に立ち向かった方々が多くいらしたことはほんとにありがたいことだ、と改めて感じた。
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- 感想投稿日 : 2021年3月20日
- 読了日 : 2021年3月20日
- 本棚登録日 : 2021年3月20日
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