本書が描くのは、通り一遍のマスコミ報道では決して報じられない最新の中国情勢と米中貿易戦争の真の背景だ。
中国の長期的な戦略と大国ゆえの力は恐るべし。ハイテク分野でアメリカがどれだけ劣勢に陥っているのか。これを理解しないと、米中の対立は単なる貿易戦争、関税合戦だと勘違いしてしまう。
中国に関する論評は多いが、何らかの立場、色眼鏡を通していることが多く、また自ら取得できる情報が限られているため自分では判断できない。その中で本書は事実に立脚して著者自身が自分の目で見たこと、調べたことが書かれていると感じられ、信頼感がある。
締めくくりに書かれている著者の魂の叫びを多くの人に読んで欲しい。
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- 感想投稿日 : 2020年4月3日
- 読了日 : 2020年4月3日
- 本棚登録日 : 2020年4月3日
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