マッキンゼーで叩き込まれた 超速フレームワーク―――仕事のスピードと質を上げる最強ツール (三笠書房 電子書籍)

著者 :
  • 三笠書房 (2020年3月11日発売)
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以下読書メモ


マッキンゼーで叩き込まれた超速フレームワーク
 
■フレームワーク思考を身につける主なメリット
・1.分析・検証の精度が上がる
・2.意思決定が迅速になる
・3.論理的に伝えられるようになる
 
■フレームワークは「分解」「流れ」「対比」の3種類
・タイプ1:「要素を分解する」フレームワーク
┗例:ロジックツリー
・タイプ2:「流れを見る」フレームワーク
┗例:PDCAサイクル
・タイプ3:「対比する」フレームワーク
┗例:2軸マトリクス
 
■「事実」と「解釈」と「解決策」をセットで考える
●空・雨・傘
・空:事実はどうか?

・雨:その事実から、どのように解釈するか?

・傘:どのように解決策を立案し、問題を解決すればいいか?
 
■改善のヒントは現場にある
・現在の状況を正確に把握できなければ、原因究明も、改善策も立てられない。
・営業現場で何が起きているかを知らないと、確度の高い仮説も有効な解決策も導き出すことはできない。
●筋の良い仮説が、問題解決の成否を決める
・「空・雨・傘」を使うと、段取りが良くなり、思考のスピードも上がる。
・また、相手を説得するのも楽になり、「質×スピード」を兼ね備えた仕事ができるようになる。
・そのためには、現場に足を運んで得る「生」の情報と、そこから適切に解釈して解決策を導き出すことがとても大事。
・ユーザビリティ研究の第一人者であるヤコブ・ニールセン博士の分析によると、3人のユーザーにテストを行えば、解決すべき課題の約70%を見つけることができ、5人だと約85%は見つけられる、ということが分かっている。同様にヒアリングも、最低3〜5人に行えば、必要な情報を得ることができる。
●5W1Hで本質に迫る
・インタビューの時に5W1Hで聞くことで適切な問いとなる。
 
■真の課題をあぶり出す「So What」「Why So?」
●「因果関係」と「相関関係」の違い
・問題解決で必要なのは、ある現象の解釈について、「本当に、そうなのか?」と疑うこと。
・創造的かつ論理的に「真の問題」をあぶり出さないといけない。そして「イシュー」を特定する必要がある。
・「イシューを特定する」場合は、「何を考えるべきか?」「相手の関心ごとは何か?」を熟考し、「考え、論じる目的」を押さえる必要がある。
・もしイシューの特定が見当はずれだったとしたら、どんなに精緻に論理を組み立てても意味がない。
・そのため、イシューを特定する際は、物事の「因果関係」を見極めることが大切。
 
■原因と結果を明らかにすれば解決策が見えてくる
・「So What(だから、何?)」は、ある現象が起きた際、そのことが起きたために、どんな結果になったかを問うもの。
・「Why So?(それは、なぜ?)」は、ある現象が起きた際、そのことが起きた原因は何だったかを問うもの。
・このようにして原因と結果を明らかにすることで、解決策が見えてくる。
・「So What」「Why So?」という因果関係を意識することで、格段に思考がシャープになり、問題解決のスピードもアップする。
・マッキンゼーのフレームワークで最もよく覚えているものは?とマッキンゼー出身者に聞けば、おそらく100人中100人が「So What(だから、何?)」を挙げる。
・「その問いは本物であるかどうか」を見極める習慣をつけておく。
・具体策に落とし込めるまで、問いを掘り下げる。
 
■問題解決策を体系的に検討する「ロジックツリー」
●問題が解決しないのは、背景や構造が明らかになっていないから
●大きな問題を小さな要素に分解する
・注意1:漏れなく・ダブりなく分解すること
・注意2:ファクト(事実)ベースで分析すること
・フレームワークを使用する際にその土台となるのは、「意見」ではなく、あくまで「事実」。当然、ロジックツリーも事実から出発しなければならない。
・注意3:重要度の低いことは深く掘り下げない
●「重要度」「緊急度」「拡大傾向」の3つの視点で優先順位を決める
●最も本質的で解決のインパクトがある課題は何か?
・「何が最も重要な課題か」という「イシュー」を決めること。
・イシューを決めるとは、言い換えれば「仮説」を立てること。
・その時点での「仮説」として、最も重要なイシューを設定し、それが正しいか間違っているかを検証するところからスタートすれば良い。
・最も重要な課題とは、「最も本質的で解決のインパクトがありそうな課題」と言い換えることができる。
 
■差別化戦略に有効な「2軸マトリクス」
●ヨコ軸とタテ軸で、あらゆるものを整理・分類
・物事をスムーズに進めていくために最も大切なことは、優先順位をつけること。何が重要で何が重要でないのか、その判断を明確にすることで、やることの順番が決まり、段取りよく進めることができる。
●「2軸マトリクス」で整理すれば優先順位が明確になる
・4象限で整理して方針を決定する。
 
■バリューを生み出す「ビジネスシステム」
●3段階に分解すると、バリューが捉えやすい(ビジネスシステム型チャートの3つの視点)
・1.流れ:バリューを生み出すための仕事全体の流れを俯瞰して図式化する
・2.括り:バリューを生み出すために必要な括り(ステップ)に分解する
・3.要素:括り(ステップ)の中で行う作業をピックアップする

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年2月25日
読了日 : 2021年1月21日
本棚登録日 : 2021年1月21日

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