食の街道を行く (平凡社新書)

著者 :
  • 平凡社 (2010年7月16日発売)
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本棚登録 : 92
感想 : 8
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図書館の電子書籍で。
日本各地の食の街道を取材した記事。
鯖,ブリ,塩,鮑,昆布,醤油,鮎鮨,茶壺,砂糖,豆腐,唐辛子,サツマイモ。鯖と砂糖は知っていたけど他は知らなかったので勉強?になった。醤油が和歌山発祥ということが新たな発見。本物の醤油で本物の豆腐を食べたくなった。手間暇かけた食物,手間暇かけないと作ることができない食べ物,これは文化であり,文化があることの価値に重きをおきたい。結果に大差がないなら,コストは低い方がいいという経済合理性の中で,歴史を持つ文化が簡単になくなってしまうのは寂しいことだ(それが宿命としても)。人間も文化や歴史を備えていないと薄っぺらい。その意味で人格錬磨の方法の一つの方向性が見える。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: トリビア 寄り道 フラッと
感想投稿日 : 2022年3月27日
読了日 : 2022年3月27日
本棚登録日 : 2022年3月27日

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