新宿二丁目 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社 (2019年6月14日発売)
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本棚登録 : 167
感想 : 16
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会社に献本されていて何気なく手に取ったのだけど、知らないことだらけだった。三島由紀夫やら美輪明宏やらガンガン出てきて、文豪の集うバーからゲイバーが生まれ、さらに吉祥寺のジャズ文化の起源となるのもここだという。
雑誌文化を学生時代に追っていた身としては、平凡パンチがなぜかある年代にLGBT総合誌のようになっている、という指摘も面白い。
学生時代を思い出した頃に、当然新宿二丁目の話なので唐十郎(私の大学で教鞭をとっていたのだ)の名前も出てきて、さらに突如ロラン・バルトの「表徴の帝国」に二丁目ゲイバーマップが載ってる、という衝撃の話題が出てくる。記号論をまがりなりにも学んだ人間として彼の名前もこの著書の名前も当然知ってたが、本を読んでなかったことが15年越しにばれた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年7月3日
読了日 : 2019年7月3日
本棚登録日 : 2019年7月3日

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