同じく宗教との関わりを題材にしつつも、「狭き門」と比較してこちらはだいぶ世俗的という印象。生身の人間が純粋な「愛」を実践するのはいかに困難か、という内容と受け取った。人間は男女というだけでいつでも性愛が発生する可能性が生まれてしまう。それをいかに適切にコントロールし、できるだけ幸福に結びつけるか。結婚と一夫一妻制、離婚の禁止という一連の婚姻制度の偉大さに結局は思い至るというのが正直なところだが。
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- 感想投稿日 : 2018年5月6日
- 読了日 : 2018年5月6日
- 本棚登録日 : 2018年4月21日
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