パシフィック・リム [DVD]

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感想 : 13
5

皆さんお待ちかね!
イェーガーファイト・レディィィィゴォォォォオオオ!!!
ようやく!ギレルモ・デル・ヲタの『パシフィック・リム』!!
観てきましたよー!!


・・・もうね、最初のアバンタイトルのシーンから
最後の献辞まで、ずっと泣きっぱなしでした・・・。
なんでなんだかわかんないけど、涙がずーっと止まんないんですよ・・・。
だだ漏れなんですよ・・・。

たぶん、自分の子ども時代から今まで、ずーっと抱いてきた憧憬や郷愁の念と
そしてとにかくもう「ギレルモ監督よくぞやってくれた!!!!!!
俺たちの夢をのせて!!!ぶちかませぇぇえええ!!!!!!」
ってことだと思うんです・・・書きながらまた涙が・・・。

この作品を知った時からずっと観たかったんですが、
当初ギレルモ版ゴジラと言われててですね・・・
で、次に予告と告知観たらエヴァとGガンダムだなーと思いつつ、
本編を観たらガメラとジーグと今川版ジャイアントロボとガリアンと、
そしてもちろんマジンガーと・・・

でも、もう元ネタがどうとかけっこうどうでもいいんです!!!
ストーリーもどうでもいいんです!!!
そんなこたぁどうでもいい!!!
面白かったらいいんです!!!
ぶちかましてりゃあいいんですよ!!!

全部お約束で、ベタでいいんです!!!
ベタを過剰に詰め込んだらベタを超越できるってこういうことだよ!!!


それでも、この映画は語るところがかなりあります。
まず最初に書いた香港。第13回イェーガーファイトだ!
場所をここに設定したのが非常に上手い・・・。
オマージュあり、中華マーケットの興収的にももちろん効果大。
ブレラン的雑踏も出せるし闇市場に無理なくつながる。
派手にぶっ壊せるビルも多い。

そして、東洋と西洋が昔から入り混じった土地でもありますよね。
ここが重要なんです!
かんたいへいようでちからをあわせるんだ!!
ぼくたちのちきゅうをかいじゅうからまもるんだ!
いけ!いぇーがー!!がんばれ!たたかえ!いぇーがー!!
っていう。

キン肉マンでもGガンダムでもバトルフィーバーJでも何だっていいんですよ、
世界各国が力を合わせるんです!!
俺の心の中の全小学生が大喜びだ!!!
ここがほんとに、大好きなところです。
町山レビューを先ほど聴きましたけど、
ギレルモさん曰く「もうアメリカ人だけが地球を守って戦う時代じゃないんだ」と。
本当にそのとおりなんですよ、昔はスタートレックとか作ってたじゃない。
クルー達は色んな国出身でさ。

KAIJUについて。
『パンズ・ラビリンス』のレビューでグノーシス主義の二元論だと教えて頂きました。
元ネタの『不思議の国のアリス』なんかもそうだけど、
あれは幻想世界のあちらと現実世界のこちらが穴によってつながってる。
そしてクトゥルフ。『ヘルボーイ』なんかもそうでしたよね。
いっつも情報を全く入れずに観に行くんですが、
ロンさんが出たときはぶったまげましたよ(笑)。
「ヒャッホーイ!!出たーーー!!!」って。

あと、類似してると言われてる『進撃の巨人』。
作者と同郷なんで触れないわけにもいきません。
『進撃の巨人』とこの『パシフィック・リム』って、
どちらもゴジラやウルトラマンがあって、エヴァ以降という点があるんですが
さらに元を辿れば、ゴヤの絵があります。
そしてゴヤはスペインの画家なんですね。
パンズ・ラビリンスの時にも書きましたが、
http://booklog.jp/users/gmint/archives/1/B0012EGL4M
ギレルモさんは自分の間接的なルーツである
スペインの作品にインスパイアされることが多いようなんです。
だから、『進撃の巨人』と『パシフィック・リム』は
兄弟のような作品ですねー。

その他の点、音楽は『アイアンマン』の人なんですけど、
単純なリフの繰り返しでめちゃくちゃカッコいい!!!
もうずーっと聴いてます。聴きながら泣いてます。
撮影はギレルモ・ナヴァロさんといって、
この人はロドリゲス監督の初期作品での片腕で、
ギレルモ監督ともよく組んでます。


ついでに、劇場の予告で流れてたのが
ニール・ブロムカンプの『エリジウム』と
アルフォンソ・キュアロンの『ゼロ・グラビティ』でした。
どっちもヲタっていうかギレルモさんの仲間じゃねえか!(笑)
どちらも観たい!

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: SF・異能
感想投稿日 : 2013年8月31日
本棚登録日 : 2013年8月31日

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