記憶を失った男は若い女との幸せな生活を手にするも失われた過去の記憶が浮かび上がるにつれ、男はその断片的”事実”に戦慄する。幸せな生活に忍び寄る魔の手。記憶喪失の男を翻弄する事件。蟻地獄にも似た罠から男は逃げ切ることができるのか。
"すべてを思い出したとき、俺はまだ正気でいられるのだろうか"
名探偵 御手洗潔の最初の事件。記憶喪失となり、すべてが”異邦”の地という東京で生き抜かなければならなくなった男の数奇な運命を描く作品。
推理小説としては予測不可能な部分も多いのは事実ですが、正直そんなことはどうでもいいくらい引き込まれます。
"十角館の殺人”や”ハサミ男”、”殺戮にいたる病”、”葉桜の季節に君を想うということ”に、負けづ劣らずの最高の衝撃。
読了後、“異邦の騎士”というタイトルの意味を知り、なんて素敵でぴったりなタイトルなんだろうと思いました。興味があれば、ぜひ手に取ってみてくださいね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年12月4日
- 読了日 : 2022年12月4日
- 本棚登録日 : 2022年11月30日
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