「私のことを、父は”ガラスの人形”だと呼んでいた」
森の館に幽閉された美少女。ガラスのように脆い神経を持った美少女を助け出そうとするが、それは新たな連続殺人の始まりだった。錯綜する人間の欲望と、息もつかせぬストーリー展開。赤川次郎の処女長編ミステリにして、サスペンスの最高傑作。
伊坂幸太郎さんの”3652”で、影響を受けた本として、紹介していたため、手に取ってみました。
まず、冒頭。
トラックの運転手が雨降る森の中で殺されるシーンから始まる。不気味な描写だけど、興味を惹く表現の数々に、「あっこれ、当たりだ。絶対、面白い」と確信しました。サスペンス系の作品はあまり読んできてないけど、大満足。
ページ数も350ページ程度と比較的読み切りやすいボリューム。本作は四章構成で,それぞれの章ごとで雰囲気が異なっており、ドキドキハラハラしながら僕の興味を離さない展開。切れ味鋭いサスペンス。後半に驚きの真相が明らかになる。
これが赤川次郎さんの長編処女作とは恐るべし。脱帽です。早く他の作品も読んでみたいと思えるほどにハマりました。(赤川次郎さん、これからよろしくお願いします。)
みなさんもこの、サスペンスの最高傑作。ぜひ、手に取ってみてくださいね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年12月7日
- 読了日 : 2022年12月7日
- 本棚登録日 : 2022年12月4日
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