ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた

  • 原書房 (2015年11月27日発売)
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本棚登録 : 206
感想 : 22
5

面白かった。

題名の通りで、ネアンデルタール人は、ヒトがオオカミを家畜化した事がきっかけとなり絶滅した、とする推論本。であるがために過小評価気味な本だと思うのだが、、、そこ至る迄の事実と背景情報はとても説得力を持って書かれていて、勉強になった。

犬が好きで犬関連と本だとおもい手にしたが、犬よりもネアンデルタール人情報の方が圧倒的に多い。

ネアンデルタール人は、何十万年も生存していたので気候変動で絶滅したとは考えにくい。しかし、待ち伏せ接近狩猟から進歩しなかった事、食べるもののほとんどが肉という多様性に欠けていたこと、など4万年前には衰退傾向にあったと考えられる。
そこにホモ・サピエンスの登場により獲物・住処などの「頂点捕食者」の位置をめぐる争いが起きたと思われる。(頂点捕食者...イエローストーン国立公園にて、放たれたオオカミ31匹によりコヨーテが頂点の座から引き摺り下ろされ自然な食物連鎖構造となった)


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月26日
読了日 : 2022年4月26日
本棚登録日 : 2022年4月26日

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